昨日、テレビで城山三郎の『落日燃ゆ』をみた。戦争責任を問われ、外交官だったのに、逮捕され、一切の弁護をせず、絞首刑に処せられた広田弘毅という男の生き方が美しい。
この頃は、自分で悪事を行いながら、部下がかってにやったとか言って無実の人間に罪をなすりつける人が多いなか、彼の生き方はどこまでも美しい。引き際にこそ美学がある。
折しも、中曽根外相の講演会にいった日にこのテレビを見た。彼は、平和な時に生れてよかった。
篤姫が江戸城あけ渡しの時も素晴らしかった。ひとつひとつの座敷には見事な花がいけてあった。
日頃から美しく努めたいものである。範子