10年近く前に左膝に痛みを覚え診察してもらう。はっきりとはわからないが半月板が傷んでいるかもしれないということでとりあえず小さな穴を三箇所開け中を見ることにした。このとき下半身麻酔をする為に脊髄に注射をした。これが結果的に苦しみの始まりだった。膝の症状は良くなってほっとしたが、これまで経験したことのない頭の痛み、それも寝ているとなんともないが起き上がると頭から何か引いてくるようで、頭が急にズキンズキンと痛み出す。想像するに孫悟空金の輪で締め付けられる痛みに似ているように思う。原因不明で不安になり、親友のO君に尋ねると即「それは注射する時に脊髄に小さな穴が開きそこから脊髄液が漏れ脳みそが脳の周りにあたり痛むので、時間が立てば必ず治る」と断言してくれた。このまま寝たきりになるのでないかと心配していたので、一安心。ただそれでも万が一のことが無いかと尋ねると、「最悪手術で穴をふさげるので安心しろ!」と言われる。先日テレビでこの症状の患者が苦しんでいる様子が報道されていたが、他人事ではなかった。幸いそれから一週間ぐらいで症状もなくなり今では、O君に感謝している。